乗ってみたい板or実際に乗れる板
いきなり脱線しますが、もしあなたがスノーボードでパウダースノーを滑るのが好きだったら、いつか乗ってみたいサーフボードのシェイプはツインフィッシュだったりしますか？
これ実はおもいっきり自分がそうだったんです。
gentemstickはじめパウダー系のブランドのスノーボードはフィッシュ系のデザインも多くありますよね。なのでサーフィンでも同じような形のボードに乗ってみたい！
Jonesのストームチェイサー（fish形状のスノーボードです）をデザインしているのは有名なサーフボードシェイパーのクリステンソンだから、クリステンソンのツインフィッシュを買おう！みたいな。
特にツインフィッシュは少し前にブームだった事もあって、色んなブランドからボードが出ましたから初心者の方でも1本目に買っちゃおうと思っている方もいると思います。
失敗談
自分の場合、体験レッスンでいきなり立てたので、おもいっきり才能があると勘違いした口でした。笑
とりあえずショートボードに乗ってみたい！1本目は安いのでいいから何かサーフボードを買おうと思い、ネットで色々と調べました。
するとサーフスポットの近くのブックオフではサーフボードを売っている事がわかり、初心者なりにショートボードでも多少は長めが良いんだろうな～ぐらいの感覚はあったので、6’3フィートという長さのショートボードを買いました。（その時の自分の感覚としては結構長めを買ったつもりでした）
そして数日後いざマイサーフボードで初めての一人サーフィン！
体験レッスンですぐ乗れた才能のある自分なら（今はもちろん現実を知っていますが…）すぐ乗れるでしょ！ぐらいの感覚でした。
…結果は２～3時間やって1回も立てず
今多少乗れるようになって思うと、あの時は満潮であまり波が割れない時間帯だったなとか、オンショアで結構ざわついていて難しいコンディションだったなとか色々思うところはあるんですが、まぁかなりショックでした。
長めの板を選んだつもりでしたが、体験レッスンのボードとのあまりの違いに愕然としました（今思うと当然なんですが… 体験レッスンで使用していた板は8フィートのスポンジボードでした）
板に浮力がない、手をついても安定せずぐらぐらしてしまう、パドルしても全然進まない、波が来ても押されない、どうやったら立てるの？ってレベルでした。
結局同じような事を3日ぐらい繰り返しほとんど立てないまま同じブックオフに売りにいく（返しに行く 笑）という事をしました。
もし自分のようにブックオフやハードオフなどで初心者でショートボードを買おうって思っている人には自分と同じ思いをして欲しくありません。
それこそ黄ばんでいる年季が入った感じのショートボードが安く大量に置いてありますが、長さがあっても基本的にハイパフォーマンス系が多いと思います。
経験者の方などで知識のある方は選び方もわかってらっしゃるので良いと思いますが、薄く、細いのが多く、安いので価格は魅力的ですが初心者の方の1本目には本当におすすめしません。
30代～40代 はじめてのサーフボードはスポンジボードorミッドレングスがおすすめ！
ペラペラのショートボードではじめてすぐに壁に感じたこと
- パドルが安定しない
- パドル力が無い、すぐに疲れてしまう
- 板が安定しない、立てない
- そもそもショートボードはある程度良い波（大きい波）じゃないと本領を発揮しない
波が大きくなると波のパワーが上がるので浮力の無い板でも押される力が増え、サーフボードに立ちやすくはなります。
ですが、波が大きくなるとアウトに出る（波に乗れる位置まで沖に出る）事にも技術が要求されます。（波を越える為のドルフィンスルーやパドルし続ける持久力など）
スノーボードだとリフトに乗ってレベルに合わせた斜面の上までらくらく連れていってくれますが、サーフィンは乗りたい波の位置まで自分の力で行かなければいけません。
始めたばかりの頃は、パドルがすぐ疲れてしまう、波を待つ為に板の上に座ってみるけどすぐバランスを崩して海に落ちてしまう、もちろんドルフィンスルーなんか出来ない。
結果的に良い波でも沖に出れない（そもそも初心者は胸、肩ぐらいのサイズの波でも結構怖いと思います）
そんな感じなので、自分も結局は足のつく岸の近く（インサイドといいます）で立ったまま板を脇にかかえ、波が来たら板に飛び乗るという練習を当分やっていました。
岸近くに来る波はもう波のパワーも少なくなっている事が多いので、ショートボードだと本当に立っておしまいみたいな状況です。
こんな事を繰り返していても、正直これではなかなか上手くなる事は難しいと思います。
ですがこれらの点は浮力のあるサーフボードを使えばかなり解消できます！
その答えとなるのがスポンジボードやミッドレングスと呼ばれるボードです。
初心者用と思われがちなスポンジボードやミッドレングスサーフボードですが、今や普段ショートを乗っている人も小波用にスポンジボードを持っていたり
ミッドレングスは昔ファンボードと呼ばれていて、明らかに初心者用という感じだったようですが、今やむしろスタイルのあるおしゃれなボードという感じです。
ミッドレングスに乗る人だとデボンハワードという人が非常に有名ですが、ミッドレングスでものすごいスムーズなターンをするスタイリッシュサーファーです。（最近だとアルメリックのCi midという板を監修したりしてます）
まずは板に乗れないと始まらないですし、長く乗れた方が絶対楽しいです。
その点浮力のある板は長く乗っていられるので板に乗っている感覚も早く養う事が可能です。
特にこのサイトのターゲットとしている30代～40代ではじめる方は若い時に比べて多少筋力や持久力も落ちていると思いますので、よりおすすめです。
将来ショートボードに乗ってみたいという方は結果的にショートボードから始めるより、スポンジボードやミッドレングスから始めたほうが短期間でショートボードに乗れるようになると思います。
結論
- 急がば回れ！30代～40代が早く上達したいのであれば、スポンジボードやミッドレングスから始めるのがおすすめ！
- スポンジボードならぶつかっても怪我がしにくいので夏の湘南のような混雑したサーフスポットでも安心！家族でもみんなで楽しめる！
- おすすめの長さは７～８フィート！体験レッスンで使用しているボードは８～９フィートのスポンジボードが多いと思いますが、車での移動を考えると７～８フィートのボードがおすすめ！シートを倒せば車の中に積みこめます！
